義務的セックスはよくないのか?

セックスレスのカップルが増えていることが問題となっているとはいえ、誰もがそれを「悲惨」なことと考えているわけではありません。性生活がなくても「構わない」と考えている人はとても大勢います。夫婦はセックスしなければならない、という決まりや義務があるわけでもなく、ほとんどのカップルが一定の年齢になれば性生活をしなくなるものです。夫も妻も双方ともにセックスに興味がない場合には、それほど問題になりませんが、どちらか一方が強く望んでいる場合には、大きな問題が生じます。男性の欲求不満は性風俗店で解消できますが、妻はそうはいきません。不倫に発展することも少なくないのです。

性生活はなくても構わない!?

恋愛もセックスも人生にとって必要不可欠なものというわけではありません。生涯一度も人を好きになったことがなく、性体験がなかったとしても、それで「人間失格」になることはないのです。「したいのにできない」のであれば、それは不幸なことですが、「したいとは思わない」のであれば、問題にはならないでしょう。恋愛は一種のアドレナリン反応ですから、他に類似したもので「満足」が得られれば、人はそこそこ幸せになれるものです。仕事やギャンブルに打ち込んでいれば、恋愛もセックスもなくてもそれほど困りません。

ただ、何か打ちこむものを持っている人というのはそれほど多いわけでもありません。多くの人が、平凡な人生を送っており、その中ではオーガズムは大きなイベントです。それゆえ、豊かなセックスを求める人も多いのでしょう。仕事に邁進している夫の方はセックスレスを気にしていなくても、毎日特段のイベントもなく緊張感もなく過ごしている専業主婦の方は、性的な不満を抱えているということが起こり得ます。性生活に不満を抱くのが、男性よりも女性に多いのは、主婦の方が刺激の少ない生活をしているからなのかもしれません。

義務的セックスでは何がいけないのか?

「倦怠期とは言え、たまには性生活があるのだからいいのではないか?」という人もいます。男性の場合には、なかなか妻に欲情しなくなったとしても勃起さえできればセックスはできます。射精さえできればある程度は満足できるので、それほど不満はたまりません。たとえ妻がそれほど感じていないとしても。

しかし、妻の方には「そこそこのセックス」は「どうしてもいや」という人が少なくありません。そこが大きな問題です。女性にとって「そこそこいいセックス」というのはなかなかないのです。「そこそこ」は「無味乾燥」となり、次第に「嫌悪感」を伴うことになります。「夫とは二度とセックスしたくない」となってしまうのです。

男と女とでは性の感じ方が異なります。男性は射精さえできればそこそこ満足できますが、女性は「そこそこ」では満足できないばかりか、嫌悪感を抱いてしまうことすらあります。「夫のことは愛しているけれど、セックスだけは絶対にイヤ」という状態が起こり得るのです。そんなときに、快楽を求めて他の男性に抱かれたいと考える妻もいます。「そこそこのセックス」が大きなストレスになり得ることが問題なのです。